吉森 佳奈子Kanako Yoshimori
日本中古文学
Ancient Japanese Literature
研究内容・研究課題
日本文学(中古文学)・日本文学史。平安時代の物語文学・注釈史の研究。
現在は、これまで、価値のないものとして顧みられることのなかった、近世期の、転写本が生まれてくる空間から、『源氏物語』注釈史を捉えなおすこころみをしています。
研究室紹介
早い段階の『源氏物語』注釈書の『源氏釈』の研究、『源氏物語』をなり立たせたものを注釈書、歌学書の記事から探る研究、使用字母に注目した『更級日記』諸本の文献学的研究、等、研究室の院生のテーマはどれも興深く、助言する立場をつい忘れて魅了されます。
メッセージ
『源氏物語』の注釈史について研究しています。近代以降の常識では、注釈書は作品を理解するためのものとして捉えられていますが、それとは異なる、作品そのものにはたち戻ってゆかない注釈のありように出会う思いがけなさを追いつづけています。『源氏物語』とはまったくかかわらないような書(字書や歴史書など)のなかで『源氏物語』注釈書の注を見つけると、だいすきな古い知りあいに会ったようなうれしい気持ちになります。ご一緒に、他にはないたのしさを実感してみませんか。
Web site
- yoshimori.kanako.fn*u.tsukuba.ac.jp ※「*」を「@」に変換してください。