茂野 智大Tomohiro Shigeno
日本上代文学
Early Japanese Literature
研究内容・研究課題
『萬葉集』とその周辺を研究しています。具体的には、挽歌の表現から古代の死生観を分析したり、作中の視点と作品展開の方法との関係を考察したり、後世の『萬葉集』享受の実態を追ったりしています。また、外国人研究者と協力して『萬葉集』の新たな英訳を進めつつ、それを活用した『萬葉集』の国際的発信にも取り組んでいます。
研究室紹介
文学研究には様々なアプローチがありますが、どのような方法を選ぶにせよ、まずはテクスト自体を精緻に読み込むことが重要です。私の研究室では、一語や一字をおろそかにせず、瑣細に見える事柄に何度も「引っ掛かりながら」読むことを大切にしています。
メッセージ
上代の文学作品は日本古来の言葉や発想が漢字という外来の文字と出会い、さまざまな試行錯誤を経て紡がれたテクストです。したがって、細部にこだわって読解しつつ、それを広範な視点で位置づけられるような、巨視と微視とを兼ね備えた分析が必要不可欠となります。堅実かつ柔軟なものの考え方を一緒に養っていきましょう。
Web site
- shigeno.tomohiro.gu*u.tsukuba.ac.jp ※「*」を「@」に変換してください。